熊本と言えば辛子蓮根、ダゴ汁、高菜めしなどの郷土料理を思い出しますが、他にもまだまだ美味しいものが沢山あるのをご存知でしょうか。
例えば豚肉ひとつ取っても地元のオリジナルブランドが名を連ねていたりするほど、熊本は美味しい食材の宝庫なんです。そんな高品質のお肉を一堂に集め、カジュアルにシュラスコで味わえるお店が熊本に出現!これはもう、絶対に食べないと損しちゃいますよ〜。
(Photo&Text/ Hinata Yoshioka)
熊本城から歩いてすぐの都心部に登場!
2018年1月にオープンしたばかりで、もう既に人気店となっている「テラス」。週末にもなると予約でぎっしり埋まってしまう店内は、美味しいもの好きの女性たちがこぞって集まる噂のスポットです。
庭付きの広い古民家をアレンジした「テラス」は、幾つかの部屋でそれぞれ違った雰囲気になっていて、ひとりで来ても大勢で来ても楽しめるのが嬉しいところ。
私は今回、「鳥とマルガリータ」という小さなお部屋でランチをいただきました。他にも2階から庭を眺められるカウンター席や、開放感あるテラス席などがあります。広いメインダイニングではオーブンの中で美味しそうに焼けているお肉を見ることもできて、ワクワク感が一気に高まります。
シュラスコの味だけじゃない、「テラス」の魅力とは?
「テラス」では、シュラスコのコースをオーダーすれば、昼も夜もおかわり自由のサラダビッフェが付いてきます。
このサラダビッフェの内容、かなり充実度が高いんです!デパ地下のデリをイメージしているというだけあって、ビッフェだけでも充分満足できるくらいにバラエティー豊かなラインナップ。
テラスは野菜も県産にこだわっていて、ドレッシングから全部手作りの愛情こもった料理たちがズラリと並んでいます。
スープも3種類あり、この日はキヌアのスープにタイカレー、牛すじカレーでした。この牛すじカレーがまた絶品なのでついつい沢山食べたくなるのですが、ここはシュラスコのためにグッと我慢です。
真っ赤なオーブンの中を覗き込むと、分厚いお肉の塊がジュージューと回転しています。串が回るたびに肉汁がしたたり、こんがりときつね色に焼けていくシュラスコ…こんな姿を見せられてしまうと、もういてもたってもいられません。
ついに「テラス」の主役が登場!その驚きのお味とは?
さぁここで、お待ちかねのシュラスコの登場です!長い串にザックリとお肉の塊が刺さっている状態で、店員さんがお部屋まで運んできて目の前で切り分けてくれます。切る時にもお肉のジューシーさが伝わってくるほど、ジュワッと肉汁が溢れ出ていますよ〜
お肉の脂身はあまり得意ではない私なのですが、「テラス」の豚肉を食べて脂身の印象が変わりました。ほんのり甘くて、口の中でとろけるんです!赤身のジューシーさにこのトロリとした食感が合わさって、こんなにも絶妙な旨味になるのが驚きです。
この日の豚肉は「天草梅肉ポーク」という県産ブランド豚だったのですが、まさかこんなに美味しいなんて…熊本の、美味しさへの探求心を思い知らされてしまいました。
オニオンとビネガーのソースも好相性で、お肉そのものの美味しさをとことんまで引き出しています。
更にデザートまで付いていて、こんなにコスパ高くていいんですかと言いたくなるくらいのシュラスコランチ。
大満足すぎて、「テラス」のシュラスコディナーという存在が非常に気になってしまいました。
いざ、「テラス」のシュラスコディナーへ!
ということで、後日「テラス」のシュラスコディナーに行ってきました!
「サラダビッフェが付いて90分間」というのはランチと同じなのですが、夜は更に様々なお肉のシュラスコが食べ放題なのです!これはかなりのお値打ちです。何故なら「テラス」のシュラスコで使っているお肉は全て県産のブランド肉で、美味しい物だけを厳選して使っているからです。
「天草梅肉ポーク」を切り分けた次に、ソーセージのシュラスコが来ました。中には大葉が入っていて香りが高く、お肉のミンチ具合がナイス食感です。これもここで手作りしているソーセージだとか。
鶏肉は「山鹿ハーブ鶏」のもも肉。専用のタレに漬け込んだお肉はしっかりとしたコクのある味付けで、旨みが凝縮されています。
お次は何と馬肉!さすが熊本です。ガーリック風味のソースが馬肉特有の臭みを打ち消して独特な風味に仕上げています。サッパリと美味しいですね、ブラボー!
ここで変わり種、パイナップルの登場です。焼きパイナップルって、何でこんなにお肉と合うんでしょうか。こういったアレンジがあるとお肉が続いても全くもたれず、更に食が進みます。
そして最後に来たのがこれ!ミニハンバーガーですよ、これは「うわぁ〜」って声上がります。あらゆるお肉が続いた後にこれが出てきて、テンションもついに最高潮です。「美味しいだけではなく、目でも楽しめるように作ってみました」と店長さん。中身はチーズと厚切りポーク、ピリ辛ソースの本格派ハンバーガーでした。そしてバンズも手作り!
これらのシュラスコを一皿に詰め込んでもらうと、こんなスペシャルなプレートになっちゃいました。どれもこれもが個性豊かで、こんなに楽しくて美味しいなんて…これはもう、立ち上がって拍手もんでしょう。
「テラス」が県産・手作りにこだわるその深い理由とは?
他にもまだまだシュラスコの種類があるということですが、「テラス」が一貫してクオリティーを追求する姿勢はどこから来ているのでしょうか。
実は始まりは、9年前の東京進出からだったという「テラス」。スタイルは違えども、系列店が長年培ってきた熊本のお肉業者や農家さんとの関係性があるからこそ、今こうやって地元でいいものばかりを集めてお店を開くことが可能になったということです。
テラスのコンセプトは「Talk Eat Talk」。震災のこともある中で熊本に対しての愛情を再確認しながら、ここが再会の場となって人が楽しく集まれる空間となれるようにといった、お店の密かな想いが見えないところに隠されていました。それがきっと、地元の食材にこだわるなどして追求された美味しさの訳なんですね。
熊本に新たな風を吹き込む、シュラスコ専門店テラス。そのこだわりのスタイルと想いが美味しいシュラスコとなって、あなたに大満足の時間をプレゼントしてくれること間違いなしです。
テラス TERRACE
営業時間
ランチ…11:30~15:00(最終入店 14:00)
ディナー…18:00~23:00(最終入店 22:00)
定休日:不定休
web:http://terrace.kumamoto.jp/#home
住所:熊本県熊本市中央区水道町3-38
おまけPHOTO
お庭から、キッチンで料理を作っている姿が見えます
オリジナルマグカップで飲むスペシャルティコーヒーは絶品
こちらはロティサリーチキン、丸ごと焼いてます
そしておすすめの、ロティサリーチキンのソフトシェル・タコス
食後に場所を変えて飲める、隠れ小部屋「鳥とマルガリータ」。夜は小さなバーになります。人々が肩を寄せ合って話したり、楽しんでお酒を飲めるよう、マルガリータのカクテルを始め様々なお酒を用意してあるそう。