昔ながらの町並みって、眺めているだけでも心が落ち着きますよね。今回は、岡山県の北部に位置する、ノスタルジックな町、勝山の魅力とオススメの店を3回にわたってご紹介します。
懐かしい雰囲気を感じられるのはもちろんですが、つい町を散策したくなる、“あるアート”が人気の町です。
(Photo&Text/西はる子)
疲れに効く! ノスタルジックな勝山の町並み
勝山は、出雲街道の宿場町として栄えてきた町。白壁や格子窓の古い町並みが残り、「町並み保存地区」にも指定されています。
岡山市内から車で1時間30 分以上と少し遠く感じるかもしれませんが、それ以上の魅力があると私は思っています。
このノスタルジックな通りは、端から端まで15分ほどで歩き切ってしまえるので、それほど大きな町ではありません。
でも、このコンパクトなサイズ感と、落ち着いた空気感が心地よくて、つい何度も足を運んでしまうのです。
昔ながらの商家や、なまこ壁の土蔵などがあり、城下町の名残も感じられます。
古い町並みはもちろんですが、勝山の魅力といえば、自然です!
山々に囲まれ、町のそばには旭川が流れています。町を散策していると、ザーザーと川の流れる音が心地よく聞こえてくるんです。
このマイナスイオンたっぷりの川の音と、非日常な空気感が、ちょっと日常に疲れたなって感じた時にオススメです。
勝山の町歩きが楽しい理由…それは勝山が“のれんの町”だから!
この町の人気の理由は、古い町並みだけではありません。
実は、“のれんの町”として知られる勝山は、家々の軒先に個性豊かなオリジナルの“のれん”が掲げられているのです。
ちなみに、私のお気に入りは、こちらの郵便マークののれん。可愛いだけではなくて、きちんと勝山の郵便マークまで記載されているんです。
こちらの車屋さんののれんに描かれているのは、車のイラスト。一目見ただけで、どんなお店か分かるので、のれんが看板代わりのよう。
のれんを見ながらこの家は何屋さんかな?って想像するのも楽しいですよね。
個人的に好きなのが、野菜シリーズです。トマトや枝豆が、可愛いんですよね。
このふっくらとしたフォルムと、優しい風合い。つい、私の家にものれんはかけられないものかと考えてしまいます。
のれんの種類はまだまだこれだけじゃないですよ!他にも、時計の文字盤や、酒樽、下駄など、全部写真におさめたくなるくらい、カラフルなのれんがたくさん!
その数、100軒以上あるんです。のれんに注目していると、町歩きがさらに楽しくなるんです。
勝山には、カフェやギャラリーもあります
ギャラリーやカフェなど、街散策の途中で立ち寄っていただきたいお店もたくさんあります。
「あかりギャラリー KEN工房」は、店主の坪井さんが制作するステンドグラスのライトを中心に、小物や器などの作品が置かれているギャラリーです。あたたかみのある灯りに引き寄せられて、つい立ち寄ってしまうお店です。
他にも、古民家を改装したカフェなど、町散策で疲れた時に休めるカフェなどもあります。
勝山は、有名な観光スポットほど、人が賑わっているわけではありません。その分、町にはゆったりとした穏やかな空気が流れています。ちょっと落ち着いて非日常を楽しみたいな〜って時におすすめの町です!
次回は、この町ののれんを一手に引き受ける、染織作家さんのギャラリーをご紹介します!
勝山【かつやま】
住所:岡山県真庭市勝山
あかりギャラリーKEN工房【あかりぎゃらりーけんこうぼう】
営業時間:10:00〜17:00(12、1、2月は11〜16時)
定休日:不定休
住所:岡山県真庭市勝山201
おまけPHOTO
「男はつらいよ」シリーズの最後の作品「寅次郎 紅の花」のロケ地でもあります。