米軍基地が各地に点在する沖縄にはステーキやタコス、ハンバーガーなどのアメリカンフードのお店がひしめいています。その中でもおすすめしたいのは北中城村の丘に建つピザレストラン「コージーピザ」。本場の味を知る米軍家族が惚れ込んだ究極のハンドメイドピザを紹介します。
(Photo&Text/ash)
少年時代に衝撃を受けた伝説のピザを沖縄で再現
「コージーピザ」という店名の由来でもあるコージーこと、オーナーの出堀浩司(いずほりこうじ)さんが目指したのは10代の頃に出会った一枚のアメリカンピザ。風味が良くふんわりとした軽い食感の生地。そこにフレッシュなトマトソースと具だくさんのトッピング、クリーミーなチーズをたっぷりと。一口食べた瞬間、今まで食べたピザはなんだったんだろう!とすぐにその味の虜になったのだとか。
以来10年間いくつものピザ屋で修業を重ねたコージーさんは念願の沖縄移住を果たすとともに、少年の頃に出会った伝説のピザを再現するべく自身のお店「コージーピザ」をオープンさせました。それが2012年のこと。
今では地元客はもちろん、現地の味を知る米軍基地の人々にも大勢ファンを抱える人気店へと成長しました。PCS(Permament Change of Stationの略。いわゆる軍の転属)で沖縄を離れる際には「日本での一番の思い出はこのピザに出合えたことだよ!」と名残惜しそうに顔を見せに来るお客様も多いそうです。
ピザ生地と濃厚トマトソースが「コージーピザ」の味の決め手
本場の味を知るアメリカ人をも虜にする「コージーピザ」の特徴はなんといっても生地とトマトソースとの黄金バランスにあります。試行錯誤を重ねて作り上げたピザ生地は添加物を使用せず、その日の温度や湿度を見ながら調整して作るオリジナル。
ピザの基本となるトマトソースも水を一滴も使わず、トマトと野菜を三時間コトコト煮込んで完成させるこだわりようです。さらにチーズは4種類の100%ナチュラルチーズをブレンドし、トッピングやサイドメニューには積極的に県産野菜を使用するなど、素材選びにも妥協しません。
香ばしい香りをまとってやってきたピザは、コージーさんが思い描いた理想のピザそのもの。写真は他のお店よりも一回り大きめなMサイズ(2、3人前)なのですが、ふっくらモチモチの軽い食感で気付けばペロリと完食できるほどのおいしさです。ジャンクフードのイメージが強いピザですが、手間暇を掛けたコージーさんのスペシャリテを食べればあなたの固定観念がガラッと変わるはずですよ。
「コージーピザ」はピザと相性抜群のサイドメニューも充実
「コージーピザ」のピザのバリエーションは、今回オーダーした「スーパーデラックス」のほか、3種類の魚介類を使用した「シーフードスペシャル」、薄いナポリ生地の「グラツィア」など、常時6種類の中から好きなものを選べます。Mサイズ以上からハーフ&ハーフにすることもできるので、色々な味を楽しみたい人は二人以上での来店がおすすめです。
また、季節野菜を溢れんばかりに盛りつけたビッグサイズの「コージーズサラダ」や、オリジナルスパイスが美味しい「バッファローチキン」などのサイドメニューも充実。コージーピザの料理を100%堪能するには、2人いや3人、いやいや4人…人数がいればいるほどオーダーできる選択肢が増えそうです。
「コージーピザ」でどこか懐かしいアメリカンな雰囲気も楽しんで
築50年の外人住宅を改装した店内は古いアメリカ映画のワンシーンに出てくるようなノスタルジックな雰囲気。
「料理はもちろん古き良きアメリカの空気感も楽しんでほしい」との思いから、カラフルな花柄のテーブルクロスをアクセントに、貴重なヴィンテージのアメリカン家具や雑貨が並びます。奥には2部屋のキッズルームも完備されているのでお子様連れのママ友会にもぴったり。ずっと長居したくなるような居心地の良さにおしゃべりも弾みます。
さて、お腹も心も満たされた後にはもうひとつお楽しみが。
お店を後にすると、駐車場の先に見えるのは西海岸の海までも見渡せるパノラマビュー。視界を遮ることなく、夕暮れ時には水平線の向こう側にゆっくりと沈む幻想的なサンセットを独り占めできるのだとか。その贅沢な景色は写真、ではなく実際にあなたの目で確かめてみてくださいね。
Kozy’s Pizza【こーじーぴざ】
営業時間:11:30~21:00(L.O20:00)
定休日:火曜
Web:http://www.kozys-pizza.com/?lang=ja
住所:沖縄県中頭郡北中城村安谷屋638-1 パークサイドテラス ♯1808
おまけPHOTO
食後のティータイムには甘酸っぱい春色スイーツでほっこりと
キッズルームには安心して遊べるおもちゃや絵本がたくさん!
トイレにはおむつ交換台が用意されているのもうれしいです