従来の形にとらわれない、独自のスタイルの本屋さんが全国的に増えている今。那覇市壺屋(つぼや)にも、面白い本屋さんがお店を構えています。
あなたは「絵本は子どもが読むもの」と思っていませんか?そう思っている方にぜひ訪れてもらいたいのが、『hoccorie(えほんや ホッコリエ)』。しんどい時や自信をなくした時、元気がほしい時に、あなたの心に響く一冊がここにはあります。
※これまでの「いま、町の本屋さんが面白い」は、コチラからご覧ください。
思わず心がホッコリする絵本専門店
『hoccorie(えほんや ホッコリエ)』という店名には、「訪れてくれた方たちの気持ちがホッコリ温かくなるような、家のような存在でありたい」という店主 石田 夢子(いしだ ゆめこ)さんの想いが込められています。10坪ほどのこぢんまりとした店内に並べられている絵本は500冊以上。流行にとらわれることなく、石田さんのセンスと直感で選んだ絵本は、思わず手に取りたくなってしまうラインナップです。
ちょっと空いた時間に絵本を
仕事に家事にプライベートに…何かと忙しい私たちは、なかなか分厚い小説を読む時間がありません。しかし文字数の少ない絵本なら、予定の合間や就寝前の束の間の時間に読むことができますよね?
ホッコリエ(hoccorie)は“座り読み”ができる本屋さん
『hoccorie(えほんや ホッコリエ)』の店内に置かれた3脚のソファーは「じっくり選んでいただけるように」という石田さんの配慮から。サラッと目を通しただけでは内容が分からないことも多いので、座って読むことができるというのはとても助かります。
えっ、コーヒーも!?
隣のカフェからドリンク(メニューは変わることも)をデリバリーしてもらうことも可能だそうで「ゆっくりコーヒーでも飲みながら絵本を楽しんでください」と石田さんは話します。自宅のようにくつろげる『hoccorie(えほんや ホッコリエ)』。「気づいたら長居していた」というお客様も少なくなさそうです。
絵本は子どもだけのものではありません。最近は、子どものためではなく、自分のために買う大人も増えているそうで、心に寄り添ってくれる絵本を探し求めて訪れるお客様も多いそうです。自分を見失いそうな時や励ましの言葉が欲しい時、心を支えてくれる一冊を探しに出かけてみませんか?
あなたの夢を応援してくれる絵本ベスト3
『hoccorie(えほんや ホッコリエ)』のウッドラックに並べられた沢山の絵本の中から、“夢に向かって頑張っている女性におすすめの絵本”を石田さんに3冊選んでいただきました。
『きょうはそらにまるいつき』
満月が光り輝く夜。それぞれの人が暮らすそれぞれの場所で、ふと見あげた空にまるい月をみつけます。同じ月を見上げ、穏やかで優しい気持ちになったり、希望を感じたり…。一日を気持ち良く終え「明日も頑張ろう」、そんな風に感じさせてくれる一冊でした。
『ピアノ調律師』
主人公は、世界一のピアノ調律師を祖父に持つ女の子デビー。孫にはピアニストになってほしいと願うおじいちゃんと、おじいちゃんのような調律師になりたいと思っているデビー。大切なのは、自分の気持ちに素直に生きること。「好きなことを見つけたら、ひたむきに夢を追い続けよう」と背中を押してくれているようでした。
『BROOCH(ブローチ)』
透けるような薄い紙に描かれた幻想的な絵と、優しく語りかけてくれる詩的な文章が印象的な一冊。ページをめくるたびに思わずため息がもれてしまう美しさで、心地良い安心感に包まれるような…。自分と向き合いたい時に手に取ってみてください。
石田さんのおすすめ本、気になる一冊はありましたか?
ホッコリエ(hoccorie)へ、自分だけの一冊を探しに
実は絵本には、短いストーリーの中にも様々なメッセージが隠されています。子どもの頃に大好きだった絵本を大人になってから改めて読み返してみることで、新たな発見や感動が得られることも。子どもの頃には気づくことのなかった大切なメッセージ、きっと今なら読み取ることができるのではないでしょうか。
『hoccorie(えほんや ホッコリエ)』には、出産祝いのプレゼントに喜ばれそうな絵本も揃っています。ギフトラッピングのサービスもありますので、利用してみてはいかがでしょうか?
一冊一冊手に取って読んでいると、優しい気持ちになれたり、切なくなったり、勇気が湧いてきたり…。そして、贈りたい人の顔が思い浮かんで嬉しくなることも。いつも手元に置いておきたい絵本、何度でも読み返したくなる一冊を、探しに出かけてみませんか?
(Photo&Text/舘 幸子)
hoccorie【えほんや ほっこりえ】
営業時間:10:00~19:00
Web:http://hoccorie.ti-da.net/
住所:沖縄県那覇市壺屋1-7-20
おまけPHOTO
木の温もりが優しい店内
大切にしたい一冊だから、時間をかけて選びましょう
ホッコリした時間を過ごしてください
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