朝食はご飯ですか?それともパンですか?その日の気分によって変わることもあると思いますが、私は子どもの頃からずっとパン派でした。そして、沖縄に住みはじめてから私の“パン熱”はさらに高まっています。なぜって… 沖縄には、個性豊かなパン屋さんがたくさんあるからです。今回は、私のお気に入りの一軒「内田製パン」を紹介させてください。
内田製パンには、日常使いのパンが勢揃い!
那覇市内から30分ほど車を走らせたところにあるのどかな町、八重瀬町(やえせちょう)で地元の人たちから愛されている『内田製パン』。「美味しいパンを“普通の値段で”販売したい」という店主 内田 彩(うちだ さやか)さんの想いから、全ての商品はお客様が買いやすい価格設定に。店内には、日常食としていただけるパンがずらりと並んでいます。
毎日食べても飽きない内田製パン のラインナップ
あんぱんやメロンパン、ココアとコーヒーを混ぜ込んだ生地に2種類のチョコを練り込んだカフェショコラなどのお菓子パンから、もちきびとトマトソースのタルティーヌやクロックムッシュ、パン生地にあらびきウインナーを包み込んで焼き上げたものなど、ワインに合いそうなお総菜パンも。平日は30種類ほど、週末には50種類ほどのパンが並びます。
「内田製パン」は、地元の常連さんのみならず、美味しいと噂を聞きつけて訪れる観光客も多い人気店。取材中もお客さんが途絶えることはありませんでした。どのパンも人気ですが、イチオシはハード系。レーズンから起こした自家製酵母で焼き上げていきます。
Simple is Bestなバゲット
粉の旨味がダイレクトに感じられる「バゲット」250円(ハーフ125円)は、焼き立てに出会えたらラッキー!細長く皮の部分が多いので、皮のバリバリっとした食感や香ばしさが思う存分楽しめます。厚くカットしてトーストした後、無塩バターと蜂蜜をのせるがおすすめ。シンプルで贅沢な食べ方です。
おかずに添えたいカンパーニュ
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なライ麦を配合した「カンパーニュ」540円(ハーフ270円)は、オリーブオイルに浸したり、生ハムやチーズをのせたり。ビーフシチューやラタトゥイユなどの煮込み料理とも相性抜群です。
バターの香りがたまらない!ザクザク食感のクロワッサン
生地にバターを折り込んで作る「クロワッサン」150円。嫌いな人はいないのではないでしょうか?折り込む回数を多くする(層を多くする)とパンに近く、少なくする(層を少なくする)とパイに近い仕上がりになるそうです。「サクサクではなく“ザクザク”とさせたかった」と話す内田さん。折る回数を少なくし、歯ごたえのあるクロワッサンを作ります。こうすることで、バターの風味がよりダイレクトに感じられ、リッチな仕上がりになるのだとか。
内田製パン からの帰り道に食べたい甘~いパン
私が内田製パンへ行くと必ず購入するのは、パン生地にたっぷりのチョコレートを巻いたちょこぐ~るぐる120円。片手で食べられるのでドライブのお供にちょうど良く、私は毎回帰りの車の中で頬張って幸せを噛みしめているのです。
内田製パンの「赤ちゃんでも食べられるパン」
また、親指サイズの「赤ちゃんパン」30円はとてもやわらかく、離乳食をはじめたばかりの赤ちゃんでも安心して与えられると好評。こちらの全てのパンは保存料を使用しておらず、冷蔵庫でゆっくりと発酵させるため、素材そのものの味や香り・旨みを堪能することができます。
内田製パン は対面式。衛生面でも嬉しい
私が内田製パンを支持する理由は美味しさだけではなく、衛生面でも安心な対面式販売だから。咳やくしゃみ、そして悪気がないのは分かっているのですが、小さな子どもがツンツン触っているのを見ると、買いたいと思っていた気持ちが薄れてしまうのですよね…。その点、対面式なら衛生的での心配がありません。しかも、お店の方とのコミュニケーションが取りやすく、まさに一石二鳥!
リーズナブルにこだわったおいしいパン。あなたもぜひご自分の舌で確かめてみてください。
Text&Photo/舘 幸子
内田製パン【うちだせいぱん】
営業時間:11:00~19:00
定休日:月・火曜日
Web:https://www.facebook.com/uchidaseipan/
住所:沖縄県島尻郡八重瀬町字富盛337
おまけPHOTO
丁寧に作られていく天然酵母パン
可愛らしい「内田製パン」のカード
取材中も次々と焼き上げられていくパン
お客さんのために愛を込めてパンを作る内田さん(右)とスタッフ