こんにちは、フードコーディネーターの渡部和泉です。
『manimani cafe 旅するレシピ』では、日本各地の「おいしい!」を、作りやすくアレンジしたレシピとともにご紹介します。
見れば思わず作りたくなる、簡単でかわいくって、もちろんおいしい、ご当地レシピ。
全国を食べ歩く旅気分で、ゆるりとお楽しみくださいね。
※これまでの「manimani cafe~旅するレシピ~」は、コチラからご覧ください。
外はカリッ、かめばモチッ! 信州・そば粉の「ガレット」
『manimani cafe』4回目のメニューは、そば粉のガレットです。フランス・ブルターニュ地方の郷土料理で、昔からそば栽培が盛んだったこの地では、ガレットはいわば「おふくろの味」。一見、手の込んだ料理に見えますが、そば粉の生地に好みの具材をのせてササッと焼くだけ。時間がない時のランチはガレット、という家庭も多いのかもしれませんね。
一方、日本のそば処といえば信州。昼夜の寒暖差が大きい気候と水はけのよい土地が、おいしいそばの実を育てます。さすがにおそば屋さんの数には及ばないものの、ガレットを出す店は増えつつあり、新しい信州名物となっています。外はカリッ、かめばモチッとした香ばしい皮がおいしい、焼きたてガレット。冷蔵庫にある食材を自由にトッピングして、楽しんでみてくださいね。
炭酸水が食感の決め手!
【材料(生地)】6枚分
・そば粉100g
・薄力粉50g
・卵液30g(卵1/2個分)
・炭酸水150ml
・塩少々
お店ではガレット専用のフライパンやトンボ(生地を薄くのばす道具)を使って焼きますが、今回は家庭用のフライパンで焼きやすいよう、そば粉と小麦粉をミックスしたレシピをご紹介します。
また、本式ではシードル(りんごからつくるスパークリングワイン)を加えますが、炭酸水で代用しています。生地に空気が入ることで、食感がよくなります。
調理スタート!
1)ボウルにそば粉と薄力粉と塩を加え、泡立て器で全体を混ぜる。
→粉ふるいを使わなくても、泡立て器でよく混ぜれば大丈夫ですよ。
2)卵液と炭酸水と水150mlを別のボウルに入れ、泡立て器で混ぜあわせる。
→炭酸水がなければ、全量を水にしてください。
3)1の粉の中心に2を注ぎ、ダマがないよう、泡立て器でよく混ぜる。ラップをして冷蔵庫で3時間以上休ませる。
→前日の夜に作っておくと、翌朝スムーズに焼けます。
4)水50mlを加え、再度よく混ぜる。サラダ油少々(分量外)を薄く塗ったフライパンを熱し、生地をおたま1杯分を目安に流し入れる。フライパンをまわして丸く広げる。
→生地が広がらない場合は、水をもう少し加えて調整してください。
5)生地の周囲が乾いて鍋肌からはがれてきたら、裏返す。中央に卵を割り入れる。
→黄身のまわりにチーズやハムをのせても、ボリュームが出ておいしいですよ。
7)四角くなるよう生地を折りたたみ、白身が固まったら皿に移す。焼いたベーコンと生のまま薄くスライスしたマッシュルーム、ベビーリーフなど、好みの具材をトッピングする。塩やコショウ、オリーブオイルなどで味付けをする。
残った生地も同様にして焼く。
→とろとろの黄身をソースのようにからませて食べましょう♪
おまけのレシピ・「デザートガレット」
両面焼いた生地を三角形になるよう折りたたみ、バター、シナモンパウダー、ハチミツをのせればデザート仕様に。
熱々のガレットに冷たいアイスクリームをのせたり、クレープのようにホイップとフルーツを巻いたりするのもいいですね。